連載「モノ語り」目次

OFUDA-DEN(お札殿)のモノ語り

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もう一つの視点

これはOFUDA-DEN「おふだ殿」という名前の由来でもあるのだが、一般に神棚とは、お札を祀り、塩、米、水をお供えし、榊を飾るというのが通例だ。
デザインのスタートも、こうした前提を可能にすることから始まっているのだが、現代という時代と、この神棚が置かれる、あるいは掛けられる空間を考えていく中で思い切って簡略化することにした。 まず最もシンプルなものから始めて、必要ならば、本格神棚のデザインをすればよい。こうしてお札をお祀りすることに特化したシンプル神棚「おふだ殿」に至った。

これも開発エピソードのひとつだが、すべてが整っているであろう大企業の社長室は、およそ縁がないのだが、仕事がら中小企業の社長さんにお目にかかる機会が多い。神棚まではいかないのだが、お札は結構存在していて、置き場に困っている事が見て取れる。社長室でも応接室でも、サイドボードの上に置いておける、いわばお札たてが必要だなと思った。
壁に掛けても、置いても使える神棚である。

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「OFUDA-DEN(お札殿)」の商品情報は、桜ショップオンラインにてご覧いただけます。

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株式会社古今研究所 代表取締役
稲生一平

アートディレクター、陶芸家
1942年生まれ。大手広告代理店に勤務後に独立。異色のプロデューサーとして活動。
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