連載「モノ語り」目次

文房シリーズ PCデスク編

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重装備型には向いていないが

このデスクはあくまでもラップトップの使用を前提にデザインしている。調査によると国内で普及しているPCの7割以上がラップトップという情報が基本になっている。
いわゆるデスクトップ型のPCと大型のモニターという構成は、このデスクではスペース的に無理があるし、繰り返し述べているように、このデスクはこだわりのホームユースとしてデザインしているので、PCを一日中使うような仕事をしている人には向いていない。

ただ2010年のモデルチェンジで、オプションパーツから外れてしまったが、引出しを使わず、そのスペースに外付けのハードディスクや、無線LANのユニットをおさめる事もできる。引出しの穴から中にセットした機械が見えないようにフィラープレートという前面の蓋のような板を売っていた。定番から消えたが、どうしてもという要望にはきっと対応してくれると思う。

これは発売後のエピソードだが、真ん中の大きな引出しを外してしまうと、丁度PCを入れるスペースになるという。これは開発者の私も予測しなかった使い方だ。
ただし、これも普通のデスクではできない。何故かといえば外した引出しの奥まで、きれいに塗装仕上げをしているデスクなどまずないからで、さすが桜製作所の職人と言いたいところだ。

文房シリーズ デスク試作品
デスクの引出し(写真は試作品)。真ん中の引出しはPCを入れるスペースにもなる
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「文房シリーズ デスク(DESK)」の商品情報は、桜ショップオンラインにてご覧いただけます。

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株式会社古今研究所 代表取締役
稲生一平

アートディレクター、陶芸家
1942年生まれ。大手広告代理店に勤務後に独立。異色のプロデューサーとして活動。
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