連載「モノ語り」目次

香筒のモノ語り

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いくつかの前提

デザインにあたって、まず前提を整理しなければならない。

素材は原則として「木」、仕上げは漆も含めて考えたい。今回の商品は、東慶寺さまのご意向もあり携帯用が前提、但し携帯用だからといって携帯専用ということではない。
形状は箱型、筒型の両方を検討。
携帯用が前提である限り、「香たて」は必須の付属品だろう。市場の筒型に見られるキャップに香たてを組み込んだものは掃除の不便さと、実際の危険はないのだが、線香の火で木がもえないかという不安がある。
そしてお線香の長さだが、これが製造元によって様々で標準規格が存在するとは思えない。ここでは東慶寺さまで扱われているお香屋さんのお線香を基準寸法としている。

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「香筒」の商品情報は、桜ショップオンラインにてご覧いただけます。

authorInoh Ippei  linkLink  comment0  trackback 
category香筒  time15:19

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株式会社古今研究所 代表取締役
稲生一平

アートディレクター、陶芸家
1942年生まれ。大手広告代理店に勤務後に独立。異色のプロデューサーとして活動。
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